私の趣味は料理
趣味は?と聞かれた時、私はよく「料理かな。」と答える。
でも、本当は全然料理なんて好きじゃない。
ほとんど毎日料理しているし、たまに凝った料理やお菓子、パンなんかも作る。
お弁当も会社に持参しているし、毎日の食事は品数豊富だ。
自分で言うのもなんだが、私の料理は結構美味しいと思う。少しだけ自信を持っている。
それでも、別に料理は好きじゃない。
出来ることなら、お金と脂肪が許してくれるのなら、毎日外食したいと思う。
料理が嫌いな理由
理由はたくさんある。
洗い物が嫌い。調理中暑いのがイヤ。献立を考えるのがめんどくさい。綺麗に盛り付けるのが難しい。
立ちっぱなしなのも疲れるから嫌。生ゴミは臭いし触れたくない。
揚げ物なんて、狂気じみた温度の油が襲ってくる時もあって最悪だと思う。
夫がイマイチそうな顔して食べているのを見ると、すごく悲しいしムカつく。ちゃぶ台返しする気持ちが少しわかる。
よそ見していて焦がしちゃった時や、いつも作っているものだからと怠慢で味見をしなかったら、なんだか美味しくなかったりして、そんな時も腹が立つ。
嫌なことだらけだ。料理をすると、嫌なことがいっぱいある。
毎日料理をする理由
それでも毎日料理し続けているのは、責任感もあるのだけど。
一番は、食事をする空間が好きだからだ。
食事中の空間は治外法権だから、喧嘩してても、落ち込んでいても、美味しいものは美味しい。
食事をする空間を自分が作り上げていることに喜びを感じる。
正直言って、私は美味しいものが好きだし食べるのも大好きなのだけれど、
お腹いっぱい何かを食べたからといって、心が満たされることはあまりない。
その後もまだまだ何か食べたい。
でも、夫が喜んで食べている様子を見ると結構満たされる。
自分の作ったものに喜んでくれることが嬉しい。役に立ったな、と思える。プチ達成感を得る。
多分この快感が、病みつきになっているのだろうと推察する。
料理と私
これからも私はきっと、快感を求めて料理を作り続けるのだろう。
だからと言って、別に料理を好きになろうとは思っていない。
好きでも嫌いでも、どっちにしたって作り続けるからだ。
早くご飯が食べたいな。
今日はビーフシチュー。
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